2019.12.11

【ゲスト情報】ジョナサン・フレイクスについて

2018 Star Trek Convention Las Vegas

ジョナサン・フレイクス / Jonathan Frakes

ジョナサン・フレイクスは1987年に米国で放映が開始されたTVシリーズ「新スタートレック」(1987-1994放映 以下、TNGと略)にレギュラー出演。一躍、知名度と人気を得た俳優で、現在は演出家としても活躍している。
TNGに於いて、フレイクスが演じたのはU.S.S.エンタープライズDのウィリアム・T・ライカー副長(階級は中佐)役である。当初は自信家で艦長の席を狙う野心家という設定であったが、シリーズを重ねるにつれ、キャラクターとしての厚みを増し、ミスター・スポックにつぐ、名副長と呼ばれるようになった。

経歴

ジョナサン・フレイクスは1952(昭和27)年8月19日にアメリカ合衆国ペンシルバニア州ベルフォンテで生まれた。父はジェームズ、母はドリス。父のジェームズは英語の教授で、リーハイ大学で教鞭をとっていた。ジャズを趣味としていた父の影響から、トロンボーンを習い、高校時代はジャズバンドを組んでいた(※TNGでライカーがトロンボーンを吹くシーンがあるのは、その特技を知られてため)。

高校卒業後はペンシルバニア大学で心理学を専攻していたジョナサンは、夏休みに劇場で案内係のバイトを務めたことをきっかけに演技の魅力にとりつかれ、専攻を劇場芸術に変え、1974年に学士号を取得・卒業。さらにボストンに転居し、ハーバード大学の大学院で修士号を取得している。

やがて、本格的に役者を目指すため、ニューヨークのアクターズスクールに入学。さまざまなアルバイトをこなしながら卒業後は、ブロードウエイ・ミュージカルなどに出演、TVドラマでも徐々に仕事を増やしていった。その後、彼のエージェント(※代理人として仕事の契約などを代行するマネージャーのような存在)の勧めで、TV俳優に力をいれるため、ハリウッドに転居し、「チャーリーズ・エンジェル」、「爆発!デューク」、「ドクター刑事クインシー」、「新トワイライト・ゾーン」などの人気番組にゲストとして出演する。

1987年春、「新スタートレック」の副長ウィリアム・T・ライカー役のオーディションに合格し、7シーズンに渡って出演、さらに劇場版や、「スタートレック/ディープ・スペース・ナイン」などのライカーや、その複製キャラクターとして出演している。TNG出演中に演出にも興味を示し、TNGシーズン3「アンドロイドのめざめ」で監督デビュー、以降、数多くのTVドラマ、劇場作品の監督を務めている。

なお、最新出演&監督作は2020年配信予定の「Star Trek: Picard(原題)」で、ライカー役のほか、第4話、第5話の監督を務めている。

余談 その1

TNGでライカーはシーズン2からヒゲをたくわえているが、これはシーズン1終了後、休暇中にヒゲを伸ばしており、そのままスタジオに行ったところ、好評だったため。

余談 その2

『ネメシス/S.T.X』(2002)では、ロミュラン帝国のヴァイスロイ(副王)役を演じたロン・パールマンは、ウィリアムとはニューヨークのアクターズスクルールの同級生で、個人的な付き合いもあった。いつか共演しようというのがふたりの約束で、ようやく実現したのが本作であった。ただし、映画の中では敵対するもの同士で、死闘を繰り広げている。

<文:岸川靖(編集者)>